ドルインデックス
この言葉は以前、ちょっとだけ小出しにしました。まったく説明はしませんでしたけど(^^;
この指標は外国為替ではとても重要です。
外国為替市場での中心は基軸通貨である米ドルですし、米ドルの動きが読めれば世界の景気のおおよその動向がわかります。
ドルインデックスは、米ドルの総合的な価値を示す指標で、FRB(連邦準備制度理事会)が算出しているものと、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)が算出しているものが有名です。
特に、ニューヨーク商品取引所のインデックスはリアルタイムで算出され、実際に先物取引としても上場されているので、外国為替取引では非常に参考になる指標です。採用通貨と加重平均のウェイトは下記のようになっています。
<ドルインデックスのイメージ>
例えば、本日、1ドル90円でした。
3ヶ月後、1ドル80円になりました。
これは円高ドル安になったのでしょうか?
実はこれでは本当に円高ドル安になったかどうか判断できません。
ついつい忘れがちですが、ドルや円以外にも通貨はありますよね。
他の通貨も考慮に入れないと本当に円高ドル安かは判断できないのです。
例えば、
●本日
米ドル/円 90円
ユーロ/円 100円
豪ドル/円 70円
●3ヶ月後
米ドル/円 80円 ↑
ユーロ/円 110円 ↓
豪ドル/円 90円 ↓
↑は相手の通貨に対して円が高くなった
↓は相手の通貨に対して円が安くなった
状態です。
よく見ると円が高くなったのは米ドルに対してだけです。
ユーロや豪ドルに対してはむしろ下がっています。
この状態は、ドル安かつ円安の状態と言えます。
世界の景気が良くなってきた状態だとこんな状況があるかもしれません。
逆に今は景気が悪いので、ドル高かつ円高です。最近のドル円チャートを見てみるとドル円に関しては、他の通貨ほど下落していないはずです。
今は円>米ドル>豪ドル>ユーロの順に通貨が高い状況ですね。
・・・ヨーロッパは厳しい状況ですし。
ドルインデックスは下記のサイトで確認できます。
Forex ChartsはアメリカのNetDania社が公開しているチャートです。多くの通貨や資源のチャートを見ることができて便利です。
<参考リンク>
Forex Charts(外部リンク)
今回はこのサイトのチャート例だけ掲載します。
次回は、このサイトのチャートの簡単な見方と「ドルインデックス」と「金価格」の関係についてご説明します。
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